現役SESの私がSESの7不思議に答えます

SE

 

「SESはやめておけ」と言われているけれど、実際のところどうなのかな?

SESは闇が深い?ブラック?プログラミングスキルを伸ばすことが難しいって本当?

私立文系プログラミング未経験の人がSESとして新卒入社するのはあり?

 

こうした疑問に答えます。

 

本記事の内容

・私が働いている会社について

・SESとは一体何か?

・現役SESの私がSESの7不思議に答えます

・まとめ

 

本記事の信頼性

 

だや
だや

新卒で東京都内にあるIT企業に「大学卒・ITエンジニア職」として入社しました!

6か月の新人研修を経て、現在は信託銀行の業務支援システム、データ管理の開発保守をしている部署で働いています。

 

私が働いている会社について

東京都内にある創業50年以上の老舗独立系IT企業です。

金融や官公庁などでのシステムインテグレーションサービスと自社製品や自社サービスの企画・開発・販売を行っています。

 

SESとは一体何か?

SESとはテスト要員

簡単に言えば、SESとはプログラミングやテストをひたすらこなす要員です。

システムがちゃんと想定通りに動くかどうかを確認し続けます。

 

だや
だや

テスト仕様書に書かれているテスト項目を愚直にこなし、テストを実施したエビデンスを残していく作業を半分思考停止の状態でこなし続けます。

 

IT業界のピラミッド構造

 

就職活動をしていく中でIT業界に興味を持ち、IT業界について調べたりIT企業の企業説明会などに行ったりするとこのようなピラミッド写真をよく見ることになるのではないでしょうか。

 

 

IT業界の中にはさまざまな業種がありますが、私は「ITシステムの受託開発を行う企業」に就職しています。

そして「ITシステムの受託開発を行う企業」はSIer(元請け)とSES(下請け)に大別されます。

 

私が今いる現場では、私が就職した会社が元請けを担っており、PMも私の会社の人が努めています。

 

私が配属されたチームのメンバーはこんな感じです。

 

 

PMや中堅は、SIer的なポジションであり顧客と要件を詰めたり、予算などの作成をするなどプログラミングを伴う業務は基本的にしません。

新人やBPさんはSES的なポジションで「プログラミング」→「テスト」をひたすらこなしていきます。

 

「ITシステムの受託開発を行う企業」でも「ピラミッドのどこに位置するか」で仕事内容が変わる

こんな感じで、同じ「ITシステムの受託開発を行う企業」でも仕事内容は結構変わります。

就職活動の際は、「将来お客さんと商談をしたりチームのマネージメントをしたいのか」「自分はプログラミングやテストをしたいのか」を考えることで、ミスマッチを防ぐことができます。

「IT企業 = プログラミングをする」とは限りません。

 

だや
だや

僕のPMはプログラミングをほとんどしていません。しかし、同じチームのBPさん(下請け)はひたすらプログラミングやテストをこなしている感じですね。。。。

 

現役SESの私がSESの7不思議に答えます

 

SESやIT業界の構造について簡単に触れてきました。

ここまでの前提を踏まえて、現役SESの私が、IT業界の界隈でよく言われている7つの疑問『SESの7不思議』に答えます。

 

だや
だや

あくまでも「私の現場では」という話です。数ある現場の一例くらいの気持ちで聞いてもらえたらと思います。

 

新卒1年目の仕事内容は?

 

「雑務半分」「テスト半分」、これが現場に配属されてからの私の仕事内容の大半を占めています。

 

だや
だや

IT企業に就職しましたが、現場ではプログラミングらしいプログラミングは全然していません(笑)

 

例えば、長年使ってきているシステムを改修する案件では、改修したシステムが要件を満たしているかをひたすらテストしていきます。

 

だや
だや

「プログラムを実行しエビデンスを取る」ということをひたすらこの数か月間は繰り返していますね。

 

あとは資料のコピーを取ったり、会議の設定をしたり、、、まあ、新人の登竜門ですね。

IT企業に就職しましたが、意外とアナログなこともたくさんしています。

 

常駐先での人間関係はどう?

 

人間関係は非常に良好です。

面倒見が良い先輩に囲まれながら、毎日仕事をすることができています。

 

残業は多い?

新卒1年目ということもあって残業も少ないです。

 

だや
だや

9~12月は毎日定時退社、1月~3月はちょっと仕事が多かったこともあり残業しましたが、それでも月7時間です。

 

会社としても、残業は推奨していないため、そこまで残業は多くないと思います。休日出勤もありません。

ただ、同じチームメンバーでもPMや中堅は結構残業している印象です。私よりも早く会社に来て、私よりも後に帰るなんてことは珍しくありませんね。

先輩はいつも「定時で帰れ!」って言ってくださるのですが(笑)

 

私立文系プログラミング未経験の人間でも問題ない?

全然問題ないです。簡単なプログラミングしかしませんから。

私がよくやるプログラミングは「データ修正」です。

顧客から「このデータを削除してほしい」「ここのデータを修正してほしい」みたいな依頼票が来るとそれに対応します。

SQL文を利用して「DELETE」や「UPDATE」をするだけなので。

イメージはこんな感じです。

 

 

しかも、過去に似たような依頼が多数存在しているためそれを参考にすればSQL文は簡単に作れてしまいます。

 

プログラミングスキルというよりも、「要求通りに確実にデータを修正すること」が要求される仕事ですね。

 

プログラミングスキルは身につく?

 

 

プログラミングスキルの向上は、仕事の中では期待できません。簡単なプログラミングしかしないので。

先ほど紹介したような、DBに登録されているデータを修正するだけのプログラミングなど、簡単にできてしまうようなプログラミングばかりです。

 

「SESではプログラミングスキルが伸びない」

 

これはガチだと思います。

 

だや
だや

自分は現場に配属されてから、このようなプログラミングしかしていないためプログラミングスキルが向上した実感は全くありませんね。

 

給料や福利厚生については問題ない?

 

新卒の時点では、給料は問題ありません。

月給は基本給で22万円以上(みなし残業なし)ですし賞与も定期賞与2回と決算賞与1回の3回出ています。

まあ、よくもなく悪くもなくって感じです。

 

福利厚生は財形貯蓄、教育費10万円支給、資格取得一時金など、オーソドックスなものは一通りあります。

なお、住宅手当がない点は不満です。食費の補助なんかもないので、家賃など固定費がかかる一人暮らしにはちょっと厳しいですね。

 

 

だや
だや

教育費10万円支給はありがたいですね。書籍を購入したり、セミナーの受講もさせてもらうことができました。

 

SESとして働いていて満足している?

正直、何とも言えません。

現時点では、残業が少なく有給も問題なく取ることができる点、給料についても悲惨なほど低いといったことはない点など、今すぐ転職などは考えていません。先輩もいい人たちばかりでありがたいです。

しかし、漠然と「このままでいいのかな~」と思っていたりもします。

IT企業であるにも関わらずIT企業っぽいことは全然していない、先輩を見てもしばらくは雑務のような、誰でもできてしまうような仕事をしています。

 

だや
だや

10年後、20年後もこの仕事をしているのかな?

 

そう思うとあまりワクワクしません。

ただ、今の自分は「こういうことを実現したい、やりたいからこういう会社に転職したい」という願望もありません。

ブログを書くなど、コツコツ文章を書くことは好きなのでしばらくは「退社は定時退社を原則として空いた時間を副業や自己研鑽に充てる」ということをしていきたいと思います。

 

まとめ

・新卒1年目の仕事内容は?
→「雑務半分」「テスト半分」

・常駐先での人間関係はどう?
→人間関係は非常に良好(運のおかげ)。

・残業は多い?
→新卒1年目ということもあり残業は少ない。

・私立文系プログラミング未経験の人間でも問題ない?
→全然問題なし。

・プログラミングスキルは身につく?
→プログラミングスキルの向上は仕事の中では期待できない。

・給料や福利厚生については問題ない?
→概ね満足

・SESとして働いていて満足している?
→正直、何とも言えない。

 

以上、SESにまつわる7不思議に現役のSESが回答をしました!

僕が働いた感じだと、SESは几帳面で定型的な仕事を好む人、ワークライフバランスを重視する人にはSESは向いているかなと思います。

ただ、プログラミングスキルをガンガン上げたい人はSESを避けた方がよさそうです。

僕自身、1年間SESとして働いてきて、満足している半面いろいろ思うところがあることも事実です。

ただ、お給料をいただいている以上その道の「プロ」であることは間違いありません。

引き続き、現場では責任感持って仕事に取り組んでいきます。

 

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