今回は『1分で話せ』を紹介したいと思います。
突然ですが、質問です。
皆さんは、人に何かを伝えることが得意ですか?人に何かを伝え、動かすことを難なくできますか?
これって簡単そうに見えるのですが、実はとても難しかったりします。
しかし、今回紹介する『1分で話せ』は、その方法を教えてくれます。
仕事だけではなく、プライベートでも生かせることがたくさん載っています。
「ついダラダラしゃべってしまう、、、」
「人に話してもなかなか伝わらない。動いてもらえない。」
そんな悩みを抱いている方は、ぜひこの本を読んでみてはいかがでしょうか。
『1分で話せ』の目次
■序章:
そもそも「伝える」ために考えておくべきこと■第1章:
「伝える」ための基本事項■第2章:
1分で伝える■第3章:
相手を迷子にさせないために「スッキリ・カンタン」でいこう■第4章:
1分でその気になってもらう■第5章:
1分で動いてもらう■第6章:
「伝え方」のパターンを知っておこう■第7章:
実践編
『1分で話せ』の著者
伊藤 羊一氏 Yahoo!アカデミア 学長
日本興業銀行、プラスを経て2015年4月にヤフー入社。企業内大学Yahoo!アカデミアの学長としてヤフーグループの次世代リーダー育成を行う。グロービス経営大学院客員教授、株式会社ウェイウエイ代表として、ヤフー以外でも様々な活動に従事する。
著作『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』『キングダム 最強のチームと自分をつくる』。
『1分で話せ』の内容をピックアップ!
右脳と左脳に訴える
「正しい」ことを伝えただけでは人はなかなか動いてくれない。つまり、左脳で相手に理解をさせただけではなかなか人は動きません。
左脳に加えて、右脳で感じて、やっと人は動くのです。人はイメージを想像することで、感情が揺さぶられます。
つまり、人を動かすためには、「左脳」と「右脳」の両方に働きかけなければなりません。
「左脳に対して論理的に説明し」「右脳で相手の感情を揺さぶる」ことで、初めて人は動くのです。
例えば、「肌荒れがひどいから高い化粧水に変えよう!」と即決するのではなく、購入する前によく吟味をし、最後は化粧水によって得られるであろう効用(=肌荒れが収まってきれいになっている自分)の部分まで想像を働かせてから購入するのではないでしょうか?
結局は「動かしてなんぼ」。
相手はちゃんと、自分が設定したゴール通りの動きをしてくれたのか。それだけです。それだけで成果ははかられます。
相手は誰で、ゴールは何かを考える
話を伝える側は、聞き手をイメージすることで聞かせる人の反応を想像しながら準備をすることができます。
話す内容、言葉遣い、話し方など、その「聞き手のイメージ」に基づいて伝える内容を作り上げるのです。
また、話すときには「ゴール」を設定するべきです。
そして、そのゴールは「理解してもらう」にしてはいけません。
相手に理解してもらい、そしてそれを、動かしたい「行動ベース」まで落として伝えることで、より生産的な議論をすることができます。
てっぺんのないピラミッドになっていないか
頑張っているのに、たくさんしゃべっても話が伝わらない理由は、話の構造が『てっぺんのないピラミッド』になっているから。
ピラミッドで主張と根拠を整理すれば話が分かりやすくなり、1分で話せるようになります。
根拠だけでは伝わりません。主張だけでは説得力がありません。
「根拠」と「主張」をセットにすることで、初めて相手に納得感を持って伝えることができます。
「基本的に」は不要―いらない言葉をいかに削るか
基本的には、先に述べたように、『スッキリ、カンタン』の観点で、『削る』ことを念頭にブラッシュアップしていきます
は「基本的には」「先に述べたように」「の観点で」「を念頭に」を削除することで
『スッキリ、カンタン』に『削る』べく、ブラッシュアップしていきます
とできます。
聞き手は余分な情報はいりません。最低限の情報だけ欲しているはずです。
心を鬼にして、「もっとスッキリ、カンタンにできないか」と自分に問うてみましょう。
この理論で行くと、当然、自分が頑張ったことは話す必要ないですね。
プロセスを話し出すと長くなります。気持ちは分かりますが、特に上司なんかは結論を求めているはず。注意しましょう。
驚くほど簡単に伝わるメッセージは作れる
主張と根拠の三段ピラミッドを作って、聞き手の左脳に理解してもらい、右脳をしっかりと刺激していくことで、人を1分で動かすことができます。
ピラミッドを作り、結論からそのまま話していけば、驚くほど簡単に「伝わるメッセージ」になるのです。基本形はこんな感じ。
今日は、皆さん禁煙をしましょう(結論)、という話をします。
禁煙したほうが良い理由は3つあります。
1つ目は、禁煙しないと健康によくないということです。(根拠1)例えば、喫煙者と非喫煙者で、平均寿命が○年違うという調査があります。2つ目は、禁煙すると、ご飯がおいしく感じられるようになるということです。(根拠2)3つ目は、『禁煙セラピー』を読めば、かなり簡単にやめられるからです。(根拠3)
まとめ
「相手を動かしてなんぼ」
この本に何度も出てくる言葉です。
『1分で話せ』には、今回このブログで紹介した以外にも、相手を動かすための様々なヒントがたくさん掲載されています!
「相手に自分が意図したことを伝え、動いてもらいたい」と考えている人は、読んでみて損はないのではないでしょうか?
今回は以上です。
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